11月14日から2週間,石巻市に滞在していました。
ダークツーリズムの一環で
あとは仕事に集中したいから誘惑の少なそうな都市へ
みなさんご存じの通り,石巻市は10年前に災害の被害を受けた都市
正直なところ,こんなところに2週間も住んだら精神的に病んでしまわないか
少し心配でした・・・。
こういう印もあったりして。
そして・・・
はい,少し病みました
つい2,3日前までは少しだけ気分が落ち込んでいました。
もちろん10年前の震災の被害を受けた人から直接お話を聞いたから
(その方は弟さんを津波で亡くされたようです)
それだけでなく
単純にホームシック
です。
でも石巻市に住んでいる人たちって
東京の人たちに比べてすごく明るくて元気だなぁって。
もう少し長く滞在できていたならば現地の人ともっと仲良くなって
楽しかったんだろうなぁ・・・。
2週間だけで離れてしまうのが少しもったいないような気もした。
来年以降もチャンスがあれば絶対また来よう。
そして下は泊まった民泊の共有スペース。
見ての通り,道路標識が折れ曲がっています。
津波の勢いを物語っていて,この部屋で毎日仕事しておりました。
だけどこれを逆転の発想で,アートにしてしまおうっていう考えで
すごく刺激を受けた滞在先でした。
そのような生活の中でも,隔日ペースくらいでジムに行ったり
猫好きの関東住みの友達がわざわざ宮城県に来てくれて
離島(田代島。通称猫島)に一緒に行ったり。
楽しみはたまにで良い。毎日じゃなくても良い。
老荘思想にて「至楽は無楽」っていう言葉があって
娯楽や富や楽しみをたくさん得るようになってしまうと逆に心がさみしくなる
まさに東京にいたときの自分なんだなって。
だからこれは言い換えれば娯楽や富はちょっとでいい。
生きていけるくらいがちょうどいい。
昔,観光英語という授業で(今も担当しているけど)
ペルーの修道院の修道女が楽しそうにボール遊びをしていて
当時の自分は「本当にこれで楽しいのか,幸せなのか」と疑っていた。
でも,幸せの定義は人それぞれっていう当たり前の金言。
今回の旅で改めて気づかされました。
さて,次は東北→(少し関東)→北陸。